Cycle Peugeot Museum

Touring Diary

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「ポッター・ビレッジ(陶工村)周辺を自転車で散歩というのはどう?キミの好きなぺディキャブもたくさんあるよ」、という友人の誘いを受けて、さっそく外出。 Pedicab (ペダル式三輪人力車)というのは、東南アジアの輪タクのことです。 タイランドでは、文明的でないとの理由から1960年頃に時の首相により禁止令が出されています。 現在その法律がどうなっているのか判りませんが、少なくともバンコク市内ではみかけませんね。

 ポッター・ビレッジは、バンコク近郊に位置する小さな島の中にあります。 島の入口にあたる船着場から右手には延々と続く市場があって、陶器に限らず様々な民芸品・衣料・食料品等が売られています。 市場を抜けると、写真のような道路に出ます。さてと、周囲に拡がるココナッツ・ファームを眺めつつ、ここからのんびりとペダルを踏みましょう。

 おや、何か気になる道ですね。ちょっと行ってみましょう・・・。  タイの道路は個々様々な表情を持っていて、それがどこへ続くのかということはさておいて、道を辿るという行為そのものが、そこを訪れる人々にとっての楽しみのひとつになっています。  ・・・でも、たまには散々歩いて行った先が行き止まりだったりします。

道路端に置き忘れられたぺディキャブ・・・どんな人生を辿ってきたのかな。 造作から想像するに、往時はグレート・ギャッツビーみたいに華麗な日々の連続だったんでしょうね。お疲れさま、ゆっくり休んで下さいな。

 再びメイン・ロードに出て、えっちらおっちらペダルを踏みます。
 きぃーこー、がたん、ごとん。
「痛ったーい。ねえ、もう少しゆっくり漕いでよ!」、後ろに乗った友人から厳重な抗議の声。
「運転替わる?」
「やだね、キミ重そうだもん」

あっ、何か変わった自転車がある。ちょっと行って見ましょう。
「これはね、真ん中のスティックを前後させて進むんだよ」と友人。
「乗りたい!交渉して」
「アイスクリーム奢ってくれるなら、してもいいよ」

ようやくポッター・ビレッジに到着。と同時に絶句、すごーい・・・。

路地から垣間見る砂利運搬船。バンコク市内の建築現場へ川砂を運んでいるんだとか。 途端へ行ってみると、子供たちが歓声をあげながら泳いでいました。

古びた木造の駄菓子屋と猫。どういう訳か、この取合せはよく合っています。
「メオ、メオ」と友人
「ミャオ、ミャオ」と僕
「違うよ、猫はタイ語でメーオ。だから、メオ・メオって呼ぶの!」

古いシンガーのミシン台を改造したテーブル。そっと踏んでみると、キーコー・キッ・キッと懐かしい音がしました。 さてと、ここでしばらくお昼寝です。

川へと降りる階段沿いにあった郵便受け。
「ここら辺の郵便は船で運ぶんだよ」と友人

島のエレメンタリー・スクール。5〜12歳までの子供たちが通っているそうです。

運河沿いにある喫茶店。水の上に簡易テーブルが設けられていて、ちょっと涼しそう。
 「あっ、ニワトリが散歩してる」
 「きっとよその家のだよ。さっき、別なとこ飛んでたもん」
 「飛ぶの・・・ニワトリが?」
「当たり前じゃん。鳥だもん」

影が伸びてきましたね。そろそろ、帰りの船の時間をチェックしなくっちゃ。

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