Cycle Peugeot Museum

Peugeot PX-10

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サイクル・プジョー社のフラッグシップ・モデルです。 60年代のフランスのカタログでは、Course Professionnel (プロフェッショナル・レーサー)と記載されています。

60から80年代においては、ツール・ド・フランスでこの自転車を駆るトップ・アスリートの雄姿を見た多くのサイクリング・ファンがこのレプリカを購入しました。 とくに70年代のモデルは自転車ブームに重なったため大量に生産され、それが今日でもこのモデルを容易に入手できる要因になっています。

スペック
フレーム:レイノルズ531チューブ、ナベックスラグ
変速機:サンプレックスLJ・ブラックモデル
チェイン・ホイール:ストロングライト 52*46T
フリーホイール:
ブレーキ:マファック・レーサー
ホイール:ノルマンディ・ハブ、スーパーチャンピオン・レコードデュモンド・ハブ
ペダル:レオタード・レーシング・ペダル
ハンドル:
サドル:アイデアル・レザー フレームサイズ:
カラー:








当時の自転車は、スポンサーや大会の権威、選手たちの偉業などを宣伝する様々なステッカーで飾られていた。

イノキシダブル(防錆処理を施したチューブ)
ナベックス・コンチネンタル・ラグ
レイノルズ531・フレームチューブ
チェッカーフラッグ(プジョー・プロフェッショナル・チームの勝利を表象する)
アルカンシェル・ストライプ(虹を意味するフランス語/ 世界自転車選手権における勝利の象徴)
レコード・デュモンド(世界記録を意味するフランス語)
ライオン・オン・トライアングル(60年代のモデルを象徴する)









写真左:軽量化のため、デュポン社の強化プラスチックを採用したサンプレックス変速機。

写真右:60年代のモデルを表す6桁のシリアル・ナンバー。
時折、この刻印が削られ若いナンバー(時には5桁)が新たに打刻された偽造を目にすることがあります。 そういうフレームには、二つの穴がBBシェル下部に開けられていることがあり、これは偽造のアルミ・プレートを設置していた跡ではないかと想像します。

60年代のフレームには、ナベックスの名称とフレーム角度が刻印されているものとシリアル・ナンバーだけが刻印されているものと二種類あります。











ロングテイルとフロントフォークの深いカーブというプジョーの特徴は、プロフェッショナル・レーシングモデルであるPX-10にも共通しています。 これは、当時まだ未舗装道路が多かったツール・ド・フランスのコースに対応したものでしょう。

日本製のレーシング・フレームは、丁寧に整備された舗装道のおかげでトラック競技モデル並みのジオメトリをもち、バンコクのような粗悪な道路状況には対応できません。 この点、PX-10の柔軟なフレームは道路からの衝撃を吸収するので、驚くほど快適に乗ることが出来ます。








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